双極性障害とは、躁状態とうつ状態と繰り返す脳の病気のことです。
普段より活動的になったりハイテンションになったり、気分が高ぶっている状態の時もあれば、気分が激しく落ち込んで、一日中憂鬱な気分で眠れなくなったり食欲低下、身体を動かすことが億劫になるなどの症状が見られます。
ある日、わたしの親友が、
「心療内科行ったら、躁うつって言われた」
と教えてくれました。
そこで、どんな反応や返答をすることが正解なのかは分からない。
前から、心療内科には通っており、落ち込んだり元気になったら波がある子だということは分かっていました。
職場でもしょっちゅう泣いているということを聞いていました。
「躁うつだって診断された」と教えてくれた時は、出来る限り気持ちに寄り添いました。
ここでどう手を差し伸べるのが正解なのか、優しさなのか。
でもわたしはその出来事に同調するのではなく、その人の気持ちに寄り添うことが大事なんじゃないかなと思ったんです。
「躁うつって言われた」事実はもちろんですが、
そう言われた時、彼女はどんな気持ちになったかなとか、
今はどんな気持ちなのかなとか、
彼女の世界を想像してみるんです。
100%理解することは不可能でも。
わたしがとっても大好きな友だちです。
とても尊敬していて、勉強になる部分もたくさんあります。
楽しい時間は思いっきり楽しい時間を共有してきたし、これからもそれは変わらぬよう今を大切にし続けようと思っています。
相手の人生も受け入れること。
わたしはその子の病気を治すことは出来ないけれど、
全力で受け止め、協力することはできます。
そして、その病気になった自分を彼女自身がしっかり受け入れ認め、その上でどのように人生を歩んでいきたいかを選択していって欲しいなと思う。
どんな自分でも存在価値を認めてあげることもね。
どんな状態であろうと、彼女を尊敬しています。
そして今回、躁うつの友達を持ったというわたしの一つの経験にも繋がったんです。
わたしはそんな友だちを持てたことを誇りに思う。
人生の時間がお互い重なる限り、その時間をわたしは大切にしていこうと思います。